韓国ドラマ「製パン王キムタック」ネタバレ、あらすじ、感想、レビュー

公開日: : 最終更新日:2017/05/04 韓国の事情, 韓国ドラマあらすじ&レビュー

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「製パン王キムタック」は、韓国メロドラマ史に残る驚異的な記録を打ち出したドラマですが、実は見るのを後回しにしていました。

タイトルにある製パンという言葉から料理系のストーリーだと思い、「パスタ」や「深夜食堂」のドラマのような内容かなと感じたのです。しかし、このドラマは予想をはるかに超えためまぐるしい展開だったのです。

製パン王キムタック

「製パン王キムタック」は韓国で視聴率50%を記録し社会現象を巻き起こしました。過去に50%を超えた作品は、ペヨンジュンとチェジウ出演の「初恋」(1997年)、「砂時計」(1995年)があり、それに続く記録となりました。

パン職人を目指し成長していく姿も面白いのですが、それだけでなく一族の陰謀や、憎しみと葛藤する心情が描かれている点が見所です。貧しい環境で育った少年キム・タックは、幼い時に母と離れ離れにした黒幕を探し出すなかで、仲間と共に修行し立派な青年へと成長していきます。その主人公をユン・シユン(「私も花! 」、「となりの美男」)が好演しました。

2010年12月20日、「製パン王キムタック」は韓国ドラマ史上初の大統領賞を受賞しました。「製パン王キムタック」というワードは韓国大手検索エンジン、ネイバーにて2010年最も検索された検索ワードでした。身分の低い主人公が上流階級の陰謀に立ち向かっていく展開に視聴者は目が離せません。

脚本、俳優陣すべてが最高に魅力的で、あまりの面白さに30話すべてを寝る間を惜しんで4日で見終わりました。見ている途中に席を離れることすら気が引けてしまうほど、夢中になってしまうドラマです。こんなドラマはスエ主演の「仮面」以来の作品でした。

ドラマの舞台となったのは1960~1980年代で、その時代設定が細部に至るまで再現されています。車や家具、服装や髪型、食事や音楽に至るまで2010年に撮影されたとは思えないくらい忠実に再現されているのも見所です。

製パン王キムタック

またこのドラマは家父長的な思想が変わりつつあった韓国社会をも描いています。女性は社会進出しない風潮が残るなか、上流階級の家庭に生まれた娘は、固定観念を壊して会社役員という地位を得ようと模索します。

韓国ドラマによくありがちな復讐をテーマとした作品とはひと味違い、復讐の連鎖をどう断ち切るのか、大人たちが犯した罪を許して怒りや妬みを捨て新しい人生を歩んでいく、それは今までの韓国ドラマにはなかったテーマです。だからこそこのドラマは見るべき作品となったのです。

結婚生活の崩壊と陰謀の始まり

あらすじ;有名一族で大手ベーカリー会社の会長、ク・イルチュン(「蒙面検事」「君を覚えている」のチョン・グァンリョル)に次女のク・ジャリムが生まれるところから始まります。跡継ぎを望んでいたが生まれたのはまた女の子。イルチュンは妻ソ・インスク(チョン・イナ)の出産には駆けつけません。

夫の冷たい態度は妻インソクを追い詰めます。辛い仕打ちをうけた彼女は夫の側近である秘書室長ハン・スンジェ(チョン・ソンモ)との子供を身ごもります。

スンジェ室長は彼女を利用して、長年の友人で上司でもあるイルチュンに復讐しようと企んだのです。妻インスクはスンジェ室長と関係を持ち、子供を身ごもります。またイルチュンも使用人キム・ミスン(太陽を抱く月のチョン・ミソン)との間に子供を身ごもってしまい、物語は複雑になっていきます。

二人が産んだのはどちらも男の子でした。使用人の息子の名はタック、インスクと室長の子供はマジュン。二人の息子の運命はこれから互いに密接に関わっていきます。

イルチュンはマジュンが自分の息子ではないと疑うのか妻インスクがあとではじめ、私はこの妻に同情していましたが、彼女の嘘にはあきれてしましました。愛のない結婚生活でも、会長夫人の座を捨てたくなかったのでしょう。

マジュン(「明日カンタービレ」「ヨンパルイ」「カクシタル」出演)の実の父のスンジェ室長は、子供を堕ろさなければ殺すと使用人を脅迫します。そして彼女は田舎で看護師として身を隠し、ひっそりと出産します。

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姿を現せば殺すと脅され、彼女は息子タックと田舎で暮らしていました。幼いタックは外に出ないよう注意する母のいいつけを守らず、友達と一緒にイルチュンの経営するパン工場からパンを盗んでしまい、イルチュン会長に捕まります。

製パン王キムタック

彼が実の父だと、その時のタックは知るよしもなかったのです。タックは機転を利かせて罰を免れますが、母は誇らしく正直に生きるようタックに教えます。

母は思いきってイルチュンの屋敷を訪れ、タックを息子として育てて欲しいとお願いします。イルチュンはタックを引き取り、屋敷での生活が始まりました。

イルチュンの母で子供たちの祖母であるホン(チョン・ヘソン)は、インスクとスンジェ室長と言い争いの最中足を滑らせ意識を失います。ホンを置き去りにしたまま二人はその場を離れますがその現場をマジュンが目撃していました。

母が落とした、将来切り札になるブレスレットを持ち去ります。そしてホンは亡くなり、イルチュンは深く悲しみます。

インスクの首に飾られた十字架、神様はすべてみている

インスクはタックが同じ屋敷に暮らしていることを疎ましく思い、スンジェ室長にタックの母を拉致するよう手配させ、二人は引き裂かれてしまいます。タックは屋敷を後にし、母を拉致した風車の入れ墨の男を探し続けました。

風車の入れ墨の男ジンウは、タックの母を奪った罪悪感を抱きます

チンピラと喧嘩する日々を過ごしていたある日、タックは入れ墨の男が有名なパルボンベーカリーで働いていると知り駆けつけますが、受け入れてもらえません。

そこでタックは店の前で24時間膝をついて待ち続け、従業員たちの心を動かします。幼い頃にタックと会ったパルボン先生やその息子ヤン・インモク、孫のヤン・ミスン、パン職人のホ・カプス、コ・ジェボク。そしてチョ・ジング(パク・ソンウン)は謎の入れ墨の男で、母を拉致した人物でした。母はジングから逃れる途中で崖に転落し行方不明だと知らされます。

製パン王キムタック

悲しみに暮れるタックですが、正直に人に優しく生きなさいという母の言葉を胸に、ベーカリーの弟子入り試験に合格して新たな人生の一歩を踏み出しました。皮肉なことに日本から帰国したマジュンも店に弟子入りし、再会します。しかも兄弟で相部屋。衝突しあう二人ですが、徐々に協力しあい修行に励みます。

あらら!

恋愛関係も複雑になっていきます。兄弟はシン・ユギョン(少女期:チョ・ジョンウン、「ラヴィンユー」のユジン)に小さい頃からずっと思いを寄せています。ユギョンは子供の頃、酒癖の悪い父親から自分を助けてくれたタックをずっと慕っていました。

しかし彼女は、ク家に復讐するためマジュンとの結婚を決心します。心に闇を抱えた自分はタックにふさわしくないと思ったのです。

マジュンの母インスクは結婚に断固反対します。母に抵抗するマジュンは、あのブレスレットをどう切り出すのか?また、初恋の人を思い続けるタックとミスンの今後の展開も気になります。虐待していたユギョンの父と再会もあるのでしょうか?

タックは母との再会を果たし、幸せな結末を迎えるのでしょうか。そして身勝手な大人たちは報いを受けるのでしょうか。

一話も見逃せない展開で、一気に見てしまうドラマです。ユン・シユン演じるタックのいとおしいキャラクターも必見です。

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