インドネシア、ジャカルタのテロは、イスラム国(ISIS)テロのターゲットが東南アジア諸国になったことのサイン

公開日: : 最終更新日:2016/01/24 アジアで起きた事件、危機管理, インドネシアの事情

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2015年はイスラム国(ISIS)につかまった日本人人質の湯川さん、後藤さんの殺害からはじまりましたが、各国でイスラム国がらみのテロが頻発した年でもありました。

エジプトでの飛行機墜落テロ、そして最近では2015年11月、フランスのパリで発生した大規模テロです。

そして今年に入り、トルコのイスタンブール、インドネシアのジャカルタでテロが発生しました。犯行手口はいずれも自爆テロです。

この一連の流れを見て思うのは、自爆テロである以上防ぐことが困難であること、そしてテロの矛先がいよいよ東南アジアに向いてきたということです。

これまでは、中東やヨーロッパでの悲惨な事件もどこか他人事ですんできたところがあるのですが、2016年1月に起こったジャカルタでのテロは私にはショックでした。

私はベトナムのホーチミンに住んでいますが、ここにもインドネシアから大勢の人がやってきます。

ASEAN加盟国間ですのでビザはいりませんし、地理的にも近いからです。もしもインドネシアからやってくる人にテロリストが混じっていたらと思うと、いよいよ、テロも身近になってきたか。と身構えざるを得ません。

そして、専門家はイスラム国(ISIS)のテロリストが今後東南アジアでますます活動を強める可能性を指摘しています。
Jakarta blasts: Sign of things to come for the region?

専門家がジャカルタの自爆テロで指摘しているのは、イスラム国(ISIS)はイスラム教徒の国であっても、テロの対象にするということです。

これまでテロが起きていたのは、キリスト教国が多いヨーロッパや、イスラム国に介入したロシアを狙ったもので、同じ宗教を信仰するイスラム教国では起こっておりませんでした。

しかし、イスラム教徒がもっとも多いインドネシアや最近起こったパキスタンでのテロを見ると、もはやイスラム国(ISIS)のテロリストにとっては、イスラム教徒であってもテロの対象にするということです。

今回の事件がおそろしいのは、インドネシア警察や軍が十分に警戒していた中でも、ジャカルタの中心部でこのようなテロが起こってしまったということです。

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インドネシア警察と軍は、2015年のクリスマスから新年にかけて、大規模テロが起こる可能性を警戒し、実際に地元のイスラム過激派を検挙していますが、それにもかかわらず起こってしまったということです。

専門家によると、インドネシア政府の、イスラム過激派への厳しい対応が、今回のテロのきっかけになったと指摘する人もいます。

また、この事件の2日前に、インドネシアのイスラム過激派、ジャマーイスラミアのリーダーが、法廷の場に姿をあらわしたということを指摘する人もいます。

インドネシアのイスラム過激派は、ここ数年のインドネシア軍や警察の尽力により、だいぶ攻撃力を減らしてきたと見られていますが、それでもまだ、今回のテロを起こすだけの力があることを示しました。

アルカイダのリーダーは、欧米諸国との関係を深めている東南アジア諸国は、テロの対象だと宣言しています。

インドネシアからイスラム国(ISIS)の本拠地であるシリアやイラクにわたり、訓練を受けているインドネシア人も増えています。

専門家は、彼らがシリアやイラクから帰国して、自爆テロを起こす可能性は増しており、想定以上に今後のテロの可能性が増えることを懸念しています。

通常、問題が多い国から入国する人は、事前のビザの発給条件を厳しくしたり、入国審査に入念に時間をかけるなどして入国しにくくなるのが普通です。

例えば、私の住むベトナムのベトナム人は、ヨーロッパに行くときに、ビザの申請をしなければならず、そしてその書類も何枚もかかなくてはならず、また、そのために多額のお金がかかるということです。

こうすることで、入国できる人のスクリーニングをしているわけですが、私の住むベトナムはインドネシアからの旅行者はビザなしでOKです。ASEAN加盟国ですので。

そして、日本もインドネシアからの旅行者のビザの発給要件を緩和したと聞きました。

イスラム国(ISIS)のターゲットがアジアにも向き始めたということは、ベトナムも日本もテロとは無関係になったということです。

空港でのチェックの厳格化に期待せざるを得ません。

日本はまだ空路でしか入国できないですが、ベトナムは陸続きです。その気になれば、どこからでも入国できるでしょう。

いやはや、おそろしい時代に生きています。

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