LCCは安いから危険なのか?エアアジア機QZ8501墜落原因調査報告をくわしく読んで

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2014年12月に、インドネシアのスラバヤからシンガポールに向かっていたエアアジアQZ8501機の墜落事故が起こりました。

乗員乗客162名は全員死亡しています。飛行機をよく利用する私にとっても他人事ではない事件でした。

特にLCCはよく利用しますし、エアアジアもよく利用する飛行機です。

事故の記憶がまだ生々しい2015年2月に、エアアジアを利用してシンガポールからインドネシアに行き、インドネシア国内もすべてエアアジアでしたので、あのときは非常に緊張したことを覚えています。

同じ飛行機に乗っていた人も緊張していたのでしょう。飛行機がシンガポールから無事インドネシアに着陸したときに、機内で拍手していた人もいました。

さて、この事故の原因を調査した報告書がインドネシア政府から発表されました。客観性を保つために、調査メンバーにはインドネシアだけでなく、オーストラリア、フランス、シンガポール、そしてマレーシアの専門家が加わっています。
Technical faults cited in report on crash of AirAsia flight QZ8501

それによると、事故の原因としていろいろと興味深いことがわかりました。

事故の最大の原因は、ラダートラベルリミッターという、飛行機のかじ取りを支援する機械の故障だったとのことです。

この機械が故障のために電気が流れず機能しなかったことが原因と指摘しています。

パイロットたちは、問題を解決しようと精一杯努力しましたが、フライトコンピューターへの電流がたびたび中断されたため、解決が不可能だったようです。

パイロットは手動運転に切り替えましたが、失速し最終的には墜落しました。

調査をおこなったチームは、航行中の記録を示すフライトレコーダーだけでなく、メンテナンスの記録も調べています。

それによると、天候は関係なかった。とのことです。この飛行機が墜落した場所は、12月は悪天候でパイロット泣かせで、当日も悪天候だったとのことですが、天候が航行に影響を与えたということはなかったということです。

問題視されたのは、メンテナンス記録から、事故の原因となったラダートラベルリミッターが、過去1年間に23回もシステムトラブルを起こしていたということが明らかになったことです。

このラダートラベルリミッターの電子カード部分の接合部分にひびが入っていたことが判明しています。

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そして、この接合部分のひびは、飛行を繰り返すなかで、急激な温度変化の影響を受けるため発生した。と指摘しています。

この報告書を読んでの感想ですが、やはり、LCCは怖いなと思いました。

LCCは確かに運賃が非常に安くて旅行者には助かります。しかし、航空会社が安い運賃にもかかわらず、利益をあげるためには、飛行機の使用頻度をあげなくてはなりません。

このことは、機体や飛行機内部の機器を酷使することになるのでしょう。事故が起きた飛行機は、本来ならば、問題となったラダートラベルリミッターは交換するなり、適切な修理が必要だったのではないでしょうか。

東南アジア地域は、レガシーと言われるナショナルフラッグだけでなく、エアアジア他LCCも多く飛んでおり、競争が激化している地域でもあります。

この地域を飛んでいるのは、エアアジアだけでなく、ジェットスターやタイガーエアーが飛行しておりますし、そのうち、他のLCCも参入してくるかもしれません。

こうした競争の激化が、いつの間にか、飛行機の内部機器の故障、整備不十分という結果になったのではないでしょうか。

まあ、LCCだけでなく、レガシーの航空会社も事故が起きるときは起きますので、LCCだけが問題とは思いません。

エアアジアは当然、今後は機体整備を従来以上に熱心に整備するでしょう。とはいえ、安い運賃ということは、どこかに負担がかかっているわけで、例えば整備士の人件費が安く抑えられていて、目に見えない不満がたまっていたりするかもしれません。

こうしたことで、LCCは怖いという方もいるでしょう。率直にいって、今回の報告書を読んで私もそう思いました。

LCCを使わずにできるだけ安く飛行機に乗る方法としては、日本語のサイトではエクスペディア英語に抵抗がない人は英語のサイトで飛行機を探して、比較しながら、たんねんに探す努力をするんでしょうね。

または飛行機に乗るときはキャッシュバックサイトを使って現金を還元してもらうという方法も使えます。

個人的にはなるべくLCCを使わないようにしようと思います。

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