海外、アジアで働いた場合に感じる為替リスク

公開日: : 最終更新日:2015/08/24 お金に関すること, ベトナムのニュース

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アベノミクスで円安になり、多少、国内回帰の動きもあるようですが、依然として企業は海外進出をとめませんね。

少子高齢化、人口減少のため、日本国内の内需がこれから復活するとは考えにくいですし、若い人が減っていることから労働力も確保できません。

先日、日本の2015年第二四半期のGDPが発表され、マイナス成長になってましたが、特に、消費と設備投資の不振が目立ちました。

消費不振は消費税アップの影響が大きいと思うのですが、今後も消費税率はあがっていきます。ますます消費は細っていくでしょうし、これでは国内に投資しようという企業は少なくなるでしょう。

そのため、日本の企業はどんどん海外に出て行っています。特にアジアに。

それにともなって、東南アジアで働いている人はますます増えていることでしょう。

私はベトナムのホーチミンで働いていますが、私が来たときに比べて、本当に日本人をよく見かけるようになりました。日本食レストランも増えています。他のアジア諸国でも同じではないでしょうか。

物価の安いアジア諸国では、多少低い給与でも、日本よりもクオリティオブライフの高い生活を送れます。そういう意味で生活にあまり不満はないのですが、頭のいたい問題があります。

働いて稼いだお金を、どのような形で貯金しておくか。という問題です。

給与は仮にドル建てでの契約でも、実際に受け取るお金は現地通貨であることが多いでしょう。私もベトナムドンで受け取っています。

そうなると、貯金もまた、現地通貨でしているという方が大半ではないでしょうか。

さて、今年はアジア各国の通貨は下落しております。インドネシア、マレーシア、タイ、それぞれの国の通貨が対ドルで下落しています。

そして、つい先日中国が通貨切り下げ、人民元安に誘導したため、さらに各国の通貨はむごく下落することになったのです。

90年代後半に起きたアジア通貨危機を思いだします。

私の働いているベトナムはドルペッグといって、ベトナムの通貨、ベトナムドンもドルに対して一定のレンジで為替の変動が収まるように管理されていましたが、中国の為替政策をうけて、ベトナムも為替の切り下げを行いました。

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こうなると、貯めていたベトナムドン建ての貯金も、どんどんと価値が減ることになります。

ベトナム人ならいいのですが、ベトナムで働く外国人は、いずれそれぞれの母国に帰ることになります。稼いだお金はいずれ、ドルなり日本円なりに交換することになります。

このまま通貨安がすすんでいって、せっかくためたお金を交換するころには、ベトナム国外で使う頃には、相当価値が減少してしまったということになりかねないのです。

こうなると、帰国のときの航空券も高く感じてしまうことでしょう。ドル建て表示で販売されていますからね。

これを防ぐためには、米ドルにこまめに交換しておく。ということなのですが、悩ましいのがその保管方法です。タンス預金は泥棒に入られるとアウトですし、どうやったらドル建てで預金できるでしょうか。

私が感じるベトナムの不便なところは、医療ともうひとつは銀行です。なにしろ、外から現金を銀行に持ち込んでも預金できません。
ベトナム資本の銀行ですと、外貨預金ができないところも結構あります。

そういうわけですので、ベトナムで給与振込口座を作るのであれば、イギリス資本のHSBCがいいと思います。

ここなら、ベトナムドン建ての預金に加え、ドル、日本円、ポンド建ての預金が可能です。ベトナムドンを各種外貨に交換するときのレートも悪くありません。

HSBCで口座を開設するために必要な書類を問い合わせたところ、

1.パスポートとビザ
2.労働契約書
3.日本の住所がわかるもの、国際運転免許など
4.ベトナムでの住所がわかるもの

ということでした。

ベトナム人は、自国通貨もあまり信用しませんし、銀行もあまり信用しないので、ベトナムドンを米ドルにしてタンス預金にしたり、金を買うという人も少なくありません。

日本円はだいぶ安くなりましたが、それでも信用できる自国の通貨がある国に生まれたというのは、それだけで幸せなことなのです。

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