深刻な金融危機が起きているのはギリシャではなく中国

公開日: : 最終更新日:2015/07/10 アジアの株式・金融市場, 中国の事情

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ギリシャの問題が連日メディアを賑わせているので、どうしてもギリシャが世界中の注目を集めますが、本当に金融危機を迎えているのは中国かもしれません。
The really worrying financial crisis is happening in China, not Greece

中国の株価の短期的な下落は、1929年にアメリカで起きた世界恐慌に匹敵するものともいえます。そして、大恐慌につながりかねないものかもしれないのです。

中国の株価は、最近、短期間で30%も下落し、イギリスの年間GDPの額に匹敵する金額がふっとびました。
ここ1年間で中国の株価は2倍になっていましたが、この株価下落は、同国にとってあらたな歴史の始まりになるかもしれません。

中国は株価下落をおさえようと、さまざまな政策を発動していますが、いまのところ、効果をもたらしておりません。そうかといって、株価下落に対応しないのは望ましいことではありません。

しかし、ギリシャがユーロ圏から離脱するというニュースが大きく扱われたため、中国株式市場では940社も売買停止においこまれているにもかかわらず、やや目立たなかった感があります。

1929年に株価が大暴落し、世界恐慌のきっかけとなったアメリカの経済と、現在の中国の経済は非常に似通っています。なにより、両者の共通点は、急激かつ過剰に膨張した信用にあります。

中国では、借入金と、それを担保にした信用取引が、急速に普及し、中国の株価は実態以上に高くなっていました。これも1929年代のアメリカで見られたことです。

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そして、不動産価格もあわせて高騰していたことも、アメリカの世界恐慌と今回の中国の株価崩壊と似通っています。

マクロ経済状況も恐慌時のアメリカと現在の中国は非常に似ています。

現在の中国では、多くの人がよりよい生活をもとめて、急速に成長している大都市に移動しています。当時のアメリカもそうでした。

1929年時点のアメリカでは自動車産業から鉄鋼業が急速に発展し、そして、ラジオのような新しい技術も開発されました。

急速な産業の発展という意味では、中国も同様で、歴史上、近年の中国ほど急速に産業が高度化した国はありません。

1929年の大恐慌のように、世界的にすでにいくつかの景気減速の兆候がでています。商品価格の下落や、世界の貿易額の成長の減速です。

もちろん、中国特有の事情もあります。中国は共産主義国家で、中央集権的な計画経済国家です。
そして、中国の株価が下落しても2007年-2008年のリーマンショックのようなことは起きないだろうという予測もあります。

大不況は、株価の下落そのものではなく、銀行や証券会社など金融セクターが信用不安に陥ることでもたらされることは我々は多くの不況をとおして学びました。

しかし、中国の場合は、歴史上誰も経験のしたことのない、共産主義経済下での株価の大幅下落という点で、今までの経験とはことなっています。
そして、中国は事実上の資本主義体制に移行しようとしている過程で、今回の大暴落は起きてしまいました。

今回の大暴落は、共産主義の限界を示しているかもしれません。

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