KPOPや韓流が東南アジアで人気になった理由

公開日: : 最終更新日:2015/01/15 アジアのエンタメ、スポーツ, 韓国の事情

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ベトナム女子とのコミュニケーションをはかるうえでは、K-POPをはじめ韓国の文化についても多少知っておいたほうがいいです。

ホーチミンでは、K-POPが若いベトナムの女の子の間で人気ですし、コリアンタウンがあるほど韓国人が住んでおります。
また、韓国料理店もたくさんあって人気です。

韓国の文化が人気なのは、ベトナムだけではなく、カンボジアやタイでもそうです。

タイでは日本のアイドルやアニメが人気。
ベトナムでは日本のアニメだけが人気で、アイドルはそうでもありません。
カンボジアでは日本のアニメよりもK-POPのほうが認知されています。

タイでは日本のアニメ商品と一緒に韓流スターのグッズなどを売っているお店を見かけます。

それでは、なぜこのように韓国のポップカルチャー、K-POPがアジア各国で人気になったのでしょうか。
京都大学の東南アジア研究所が分析しています。

Korean Wave in Southeast Asia

K-POPが人気になったのは、1990年代の後半からです。

きっかけとなったのは、中国のCCTVで、韓国のドラマ”What is Love All About?”が大人気となったことでした。
そのときまでの中国のテレビの歴史で、視聴率が歴代2位の高視聴率を記録したのです。

この大ヒットをきっかけに、韓国のドラマが次々と中国のテレビで放送され、いずれも人気となったことから、シンガポールや台湾、タイ、ベトナムでも放送されるようになり、いずれも人気となりました。

このとき、ちょうどアジア通貨危機がおこり、テレビ局は放映権の安いドラマを探していました。
韓流ドラマは日本のドラマの4分の1、香港のドラマの10%の価格で放映権が購入できたのです。

韓国ドラマは韓国の1大輸出産業となり、1999年には12百万ドルだったのが、2007年には1億5千万ドルに達しています。

ドラマや映画が人気となると、それにあわせて、主題歌や挿入歌として使われている音楽やポップミュージックが人気になります。

たとえば、韓国のバンドであるH.O.Tは台湾や中国で1998年にはヒットチャート1位となり、BOAは日本のオリコンランキングでアルバム売上が1位になりました。

Wonder Girls や Girls’ Generationといったアイドルグループのダンスや音楽はタイやカンボジアで非常に人気となり、地元の歌手たちがマネをするようになりました。

こうしK-POPや韓国のポップカルチャーがアジア各国で人気になるに伴い、韓国料理やファッション、化粧の流行、そして整形手術まで流行になったのです。

中国やベトナム、シンガポールの女性の中には、整形のために韓国旅行に行く人まで現れました。

それにあわせて、韓国語を学びたいという人や韓国旅行に行く人も増加しました。韓国経済に多大なインパクトを与えたのは言うまでもありません。

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また、このような韓国の文化がアジア各国で流行になったことは、外交的にもプラスに働いています。

ベトナム人は、ベトナム戦争のときに韓国軍がやってきてひどいめにあわされたことを覚えていますし、台湾では韓国が突然中国と国交を回復したことを裏切られたと思っています。

しかしこのような文化の流行はそうしたことを抑える結果にもつながったのです。

俳優のJang Dong-gun と女優のKim Nam-juはベトナムでは国家的なスターという扱いで、ベトナムの大統領が韓国に訪問したとき、当時の大統領である金大中は彼らを青瓦台に呼び、ベトナム大統領の歓待役にしたほどです。

韓流、K-POPがアジアで人気となった要因は、中国市場で大人気となったこと、値段が安かったことのほかに、アジアに共通する価値観を反映しているという要因も挙げられます。たとえば、家族愛をテーマにしたものなどです。

私も日本にいたときは、韓国の歴史ドラマ、イ・サンをよくNHKで見ていたのですが、確かに面白かったです。

その後東南アジアに来て、こういったポップカルチャー産業の影響力の重要性についてなんども考えさせられることになります。

たとえば、テレビ。日本ではあまり人気がありませんが、東南アジア諸国ではサムスンやLG製のテレビが日本のシャープやソニーよりも人気です。

値段が日本のメーカーよりも安いということもありますが、店頭のデモで放映されているのはK-POPや韓国ドラマですから、これらの番組が日本メーカーのテレビで放映されていてはやはりどこか違和感があるでしょう。

韓国語を学ぶきっかけになるというのも重要です。日本のアニメを見たいからという理由で日本語を勉強する人がいるのと同様に、韓国ドラマを見たいからという理由で韓国語を学び始める人がいてもおかしくはありません。

ベトナムやタイといった東南アジア諸国で、人材採用のネックとなるのは、まず語学の問題ですから、韓国語がはなせる人材が増えるというのは、進出する側からすると好都合なのです。

そういうこともあってか、ベトナムには韓国企業がたくさん進出してきています。

もうひとつ、この記事を読んで感じたことは、アジア諸国にとって、中国の影響力は非常に大きいと思いました。

東南アジア諸国のマーケットで成功したければ、中国でまず成功させ、それから他の国にそれをはやらせるということが重要ということでしょう。



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